チキンレッグとは、上半身に比べて下半身が極端に細く見える人を揶揄するような言葉です。
筋トレで、上半身の胸や腕・背中を鍛えて、下半身の脚やお尻などのトレーニングをしなかった場合にそうなることが多くなります。
語源は諸説ありますが、「チキンレッグ」はいわば「ニワトリの足」のことで、上半身のみ発達した体のフォルムがニワトリのフォルムに似ていると指摘したことからきているとされています。
他人の体型を揶揄するような言葉なので、基本的には使わないほうがいい言葉と言えます。
僕も一時期は上半身ばかり鍛えていましたね。でも、それがチキンレッグかどうかなんか気にならないくらい楽しい時期だったからよかったかな。笑
チキンレッグはダサいのか?ダメなのか?
このチキンレッグという言葉について、「チキンレッグはダサい」「チキンレッグは、偏った筋肉ということになるのでダメだ」なんてことが言われていますが、本当にそうなのでしょうか?
どこからがチキンレッグ?
まず、どこからがチキンレッグということになるのか?ということに関してですが、もちろん明確な線引があるわけではありません。
その人の身体を客観的に見て、上半身の発達に対して、下半身のボリュームに違和感を感じた場合にチキンレッグと呼ぶようです。
有名人で言うと、映画でウルヴァリンを演じていた頃のヒュージャックマンさんが、そのチキンレッグの典型だと言われていました(2017年2月、脚トレをするヒュー・ジャックマンさん)。
しかし、その頃の写真や動画を見たところ、撮影された写真の角度や、ちょうど上半身のトレーニングを行ったあと(上半身がパンプアップしている状態)の写真だったりすることから、たまたま上半身と下半身に大きく差があるように見える状態だったのではないかと見られます。
あくまでそれを見た人の感想でしかないので、「それがチキンレッグなのか?」「それがダサいのか?」といったことに関しては、一概には言えません。
上半身がしっかり鍛えられている人しかチキンレッグと言われない
チキンレッグという言葉についての違和感として、そもそも上半身が全く発達していない、鍛えられていない方についてはチキンレッグとは言わないのはなぜか?というものがあります。
しっかりと上半身を鍛えられる方あれば、その経験や努力の姿勢から同じように下半身も鍛えることができることは容易に想像ができると思います。
なので、その人がチキンレッグに見えたとしても、その人自身が意図して上半身のみを鍛えていたり、見る角度やパンプアップの有無などによる見え方の問題があったりといった理由があるのではないでしょうか?
どちらの場合であっても、無責任に他人のことをチキンレッグと揶揄するのはよくありません。
いずれにせよ、他人の体型をバカにしちゃいけないですね。「デブ」とか「ガリガリ」と言うのと、「チキンレッグ」というのはあんまり違いがないですからね。
チキンレッグを解消する方法は?
自身がチキンレッグであることに対してコンプレックスがある場合は、単純に上半身を鍛えたように下半身も鍛えることで解消することができます。
チキンレッグの解消に役立つトレーニングは?
チキンレッグの解消に役立つトレーニングとしては基本的に、下半身の筋肥大をさせるためのトレーニングとなります。
トレーニングの種類としては、スクワットやカーフレイズ、レッグカールやレッグエクステンションなどが挙げられます。
回数としてはあまり高回数になりすぎない回数で、8~12回程度のレップ数で3セット程度行うのが良いでしょう。
また、 徐々に負荷を上げていくように設定することで、負荷に比例して下半身の筋肥大を見込めるようになります。
下半身のトレーニングをすることで得られるメリット
チキンレッグを解消するための下半身のトレーニングですが、しっかりと取り組むことによって、上半身のトレーニングの上達にも役立ちます。
例えば、下記の様なメリットを挙げられます。
- 下半身がしっかりすることによって、土台が安定し、上半身のトレーニングが安定して行えるようになる。
- 下半身のトレーニングによって、運動に対する持久力がつくようになり、疲れづらく長く集中してトレーニングができるようになる。
- 下半身のトレーニングは辛いトレーニングであることが多いため、それを経験することによって上半身のトレーニングもより追い込めるようになる。
これらのメリットもあるため、もし下半身のトレーニングに対してそこまで意欲的に取り組めなかった方でも、是非一度取り組んでみてメリットを実感していただけたらと思います。
チキンレッグが嫌だからといって、それまで鍛えてきた上半身の筋肉を落としてしまうのはもったいないです。なので、ばしっと下半身も鍛えてしまって、自身が理想とする体を作っていきましょう。
チキンレッグとは?についてのまとめ
- チキンレッグとは、発達した上半身に比べて下半身の筋肉が発達していない人の体型を揶揄する言葉です。他人の体型について指摘するような言葉なので、基本的には使わないようにしましょう。
- もし、上半身の筋肉の発達に対して下半身が発達していないことが気になるようであれば、スクワットやカーフレイズなどのトレーニングを通して、チキンレッグを解消することができます。
- もし、チキンレッグと揶揄されてもかまわずに、自分自身の理想とする体型を作っていきましょう。
ボディメイクに関する知識が一般的に広まるにつれて、みんな馬鹿なことを言ったなと気付くはずです。チキンレッグやみせ筋など、トレーニングを頑張っている人を揶揄するような言葉がまだ色々と使われていますが、気にせず、自分の理想とする体を作っていきましょう。
用語解説・監修:レインボー酒井
MIYAZAKIGYM所属パーソナルトレーナー
東京工業大学大学院卒の理系インテリトレーナー。一部上場企業勤務からパーソナルトレーナーに転職。 ダイエット・ボディメイクは科学で論理的な思考力が必要になる為、理にかなった指導力はトレーナーの中でも随一。 高級ホテル付属ジムでの指導経験もあり、丁寧でさわやかな接客は体育会トレーナーとは一線を画している。
【資格・成績】
NSCA-CPT
2021APF ALPS CHAMPIONSHIPS メンズアスリートモデル 5位入賞
2019 NPCJ WORLD LEGEND CLASSIC メンズアスリートモデル 9位入賞