筋トレ用語「レップ」について、一緒に使われることの多い「セット」「RM」などの用語も踏まえて、レインボー酒井に聞いてみました!
筋トレのメニューの話をしている際に「〇〇レップ×〇〇セット」と言われることがありますが、〇〇レップというのは単純に〇〇回ということでいのかな?なぜ言い換えるのかな?ということで、レインボーさん解説お願いします!
用語解説・監修:レインボー酒井
MIYAZAKIGYM所属パーソナルトレーナー
東京工業大学大学院卒の理系インテリトレーナー。一部上場企業勤務からパーソナルトレーナーに転職。 ダイエット・ボディメイクは科学で論理的な思考力が必要になる為、理にかなった指導力はトレーナーの中でも随一。 高級ホテル付属ジムでの指導経験もあり、丁寧でさわやかな接客は体育会トレーナーとは一線を画している。
【資格・成績】
NSCA-CPT
2019 NPCJ WORLD LEGEND CLASSIC メンズアスリートモデル 9位入賞
レップ(数)って何?どういう意味?
レップとは、筋トレ用語の一つで「一回の動作」のことを指します。単純に「〇〇レップ=〇〇回」と言う意味だと考えてOK。
もとは繰り返しを指す英語、repsからきています。単純にレップではなく、レップ数、レップスなどと呼ばれることもあります。一般的にあまり使われることの無い言葉ですが、筋トレ用語としてよく使われる言葉でもあります。
レップ(数)はどんなときに使われる?
筋トレ用語で使われるレップは、トレーニングの中身を説明する際などに利用されます。
例えば「ベンチプレス 10レップ 3セット」などといった使われ方です。
冒頭で書いたとおり、難しく考えず、単純に「〇〇レップ=〇〇回」と考えて使っていただければ殆どの場合通じるかとおもいます。ただし初心者の方には分かりづらいこともあるので、利用する相手については考えましょう。
なぜ、わざわざ「〇〇レップ」というの?「〇〇回」ではだめなの?
単純に「〇〇レップ」のことを「〇〇回」と考えてOK…。じゃあなぜわざわざ、レップというのでしょうか?
確かに(笑)もちろん、パーソナルトレーナーや筋トレ界隈でのルールとして「〇〇レップを使う」と決まっているわけではありません。ではなぜかというと、そこは愛嬌というか、ちょっと格好つけたいという側面があるのではと…。笑
例えば「じゃあ5回やってみましょう」というより「10レップやってみましょう」のほうが、かっこいいということかしら?
僕自身は「〇〇回」を使うことが多いですが、ほとんど意識せずに「〇〇レップ」といってしまっていることもあるので、そのときは格好つけてるなと思って見守っていただければ幸いです(笑)
セットってどういう意味?
レップと一緒に使われることの多い「セット」。これは筋トレ用語というわけではなく、一般的に使われている「セット」と変わらず利用されています。
つまり、セットとは、「ひと括り」といった意味で、「ベンチプレス 10レップ 3セット」の場合、「ベンチプレス10回をひと括りとして、3回やりましょう」ということになります。
また、この各セットの間には基本的に「インターバル(休憩)」が設けられるようになっています。細かく筋トレのメニューを組むときは、このインターバルも含めて、「〇〇レップ〇〇セット、インターバル〇〇分」などと決めていきます。
レップ(数)とRMの関係について
「セット」の他に、レップ(数)と同時に使われることが多いのが、「RM(アールエム)」です。
RMは、運動の強度(重りの重さなど)を指す言葉で、「〇〇レップできる重さ=〇〇RM」として使われます。例えば「10レップギリギリできる重さ=10RM」となります。
また、「1RM」というのは、「一回ギリギリ挙げられる重さ」なので、MAXのことを指します。
トレーニングの際は、自分がどの程度の重りを持てるのかを把握しておくと、より効率的なトレーニングができます。また、無理な回数や重さを設定しまうこともなくなりますので、怪我の予防にも繋がります。
レップ(数)と筋肥大の関係について
一般的に知られているレップ(数)と筋肥大の関係でいうと、低重量で高レップ(数)のトレーニングよりも、高重量で低レップ(数)のほうが、筋肥大に有効と言われています。
一般的にと書いた理由としては、その中でもしっかりとしたフォームが取れていることや、1レップの速度を低速でやった場合と、高速でやった場合とでは、筋肥大との関連性が変わってくることがあるためです。
あくまで、同じトレーニングの質であった場合に、高重量で低レップ(数)のほうが、筋肥大につながるということになります。
レップ(数)と筋肥大とパンプアップの関係について
パンプアップするということは、筋肥大につながる可能性が高いと言えます。ただし、高重量で低レップ(数)の場合など、場合によっては、トレーニングをしてもパンプアップしないこともあります。
この点で矛盾が発生しているように見えますが、パンプアップについては正確にトレーニングができている証明にはなりますが、パンプアップがなかったとしても筋肥大しないわけではありません。
また、低重量で高レップ(数)のトレーニングのほうが乳酸がたまりやすくパンプアップさせやすいといった側面があるので、筋肥大を狙う場合パンプアップについてはあくまで一つの指標として認識すると良いでしょう。
レップ(数)を上げていくことも一つの目標になる
みなさんの目標とする体型にもよりますが、筋トレを続けるモチベーションの一つに「進歩や達成感を実感する」というものがあります。そして、レップ(数)を上げていくことも「進歩や達成感を実感する」ことに繋がり、モチベーションを上げてくれます。
筋トレ初心者の方は、重りを扱うトレーニングの前に、自重トレーニングから始める方も多いかと思われます。その場合、目下の目標としては、できるレップ数を伸ばしていくことを目標にすると良いでしょう。
また、重りを扱うトレーニングを始めた場合でも、同重量で前回よりレップ数ができるようになったのなら、それは成長しているということになります。
そういった点で、トレーニングの大切な要素としてレップ数はありますので、毎回のトレーニングで記録を取ることをおすすめします。
まとめ
レップ(数)は、反復運動を指す言葉です。単純に「〇〇レップ」の場合は「〇〇回」と解釈して問題ありません。
トレーナーによっては意識して「〇〇回」ではなく、「〇〇レップ」を使う方もいらっしゃいますがが、「筋トレに関してはレップと言わなければならない」といったルールが決まっているわけではありません。
また、レップ(数)を意識することは、トレーニングの効果を高めることにもつながっていくので、日頃のトレーニングからレップ(数)を記録していくことをおすすめします。