【筋トレ用語】見せ筋とは?「使える筋肉」「使えない筋肉」はどう違う?

筋トレ用語「見せ筋」について、言葉の意味と、同じような意味で使われる「使えない筋肉」「使える筋肉」との対比などについてレインボー酒井に聞いてみました!

「見せ筋」は、なんとなく筋トレを頑張っている人を揶揄するような言葉で、嫌な言葉だと思っていたけれど、ちゃんと考えていくとそうい発言をしてしまう人がいることはしょうがないことかなと。もっと情報発信して、日本のボディーメイクの認知を高めていきたいですね。

筋トレ用語の見せ筋とは?

見せ筋(みせきん)とは、「見せるための筋肉」のことです。

ただし、「見せるためだけの筋肉」「見せかけの筋肉」などの、いわゆる「(見た目に反して)使えない筋肉」という意味合いも含まれています。一般的な使われ方としては、筋トレをしている人に対して揶揄するときに使われたりもします。

「見せ筋」=「見せるための筋肉」という点だけ見れば、そんなに悪い言葉ではないですね。

見せ筋と「使える筋肉」「使えない筋肉」について

一時期、小島瑠璃子さんの見せ筋に対する発言が、たくさんの筋トレマニアや、フィットネスの業界に携わる人の間で話題になりました。その発言が、下記の内容(正確に一言一句抜き出したわけではありませんので、気になる方はお調べください)。

『スポーツや大切な人を守るために使えるような筋肉はいいが、いわゆる見せ筋(=人に魅せるためだけにつけた筋肉で、実際は使えない筋肉)はよくない』

こういった筋トレに対する考えは、日本においてよくあります。

それが、小島さんが発言したことによって、議論が活発にされるようになり、少しはそのような風潮も収まってきたかと考えています。

とはいえ、なぜそのような風潮になっているのか?は気になるところです。

ボディーメイクに関する環境が未熟であるがゆえの「見せ筋」

小島さんの発言の中にも、漫画に出てくる「筋トレして威張っているけれど実際は弱い人」が例として挙げられていました。

ボディーメイクや筋トレに対して全く知識がない方が、そのように筋トレが悪く書かれたような漫画でしか情報を仕入れることができなければ、小島さんのような考えになってもしょうがないのかもしれません。

つまりそもそも、他人の体型を揶揄するような言葉を吐いても咎められない程度にしか、ボディーメイクに関する価値観や考え方が浸透していないのが日本の現状ということではないでしょうか。

「使える筋肉」と「使えない筋肉」の違い

使える筋肉か使えない筋肉か、という違いについては、「筋肉量」に対する「筋力」の違いと、筋肉を使う目的の違いというのがあると考えています。

筋肉量が多いが筋力が少ないと、使えない筋肉に見られがち

例えば、筋肉がとっても大きく発達しているのに、一般人並みの筋力(パワー・瞬発力)しかない場合はどうでしょう。それは、ある意味「使えない筋肉」と言えないでしょうか。つまり、

  • 筋肉量が多い(身体が大きい)+パワーがある・瞬発力がある=使える筋肉
  • 筋肉量が多い(身体が大きい)+パワーがない・瞬発力がない=使えない筋肉

という認識を持たれるのではないかと考えられます。

ただ、実際は筋肉が発達している時点で、一般人よりパワーがある・瞬発力がある状態であることがほとんどです。もしかしたら、大きな筋肉に対しての過剰な期待もあるのかもしれませんね。

見せるための筋肉と使うための筋肉は目的が違う

前述のように、筋トレに対して悪いイメージをもたせるような漫画やアニメの描写もまだまだ多いことから、「見せるための筋肉」という、ボディーメイク的な発想があまり受け入れられていません。

それに対して、職人さんやスポーツ選手が持つ筋肉、造形美に関しては良いものとする情報は溢れている状態。

結果、イメージの悪い「見せるための筋肉」が、イメージの良い「使うための筋肉」の対比として槍玉にあげられるという、イメージでの対比が根本にあるのではないかと考えています。

しかし、「見せるための筋肉」と「使うための筋肉」は目的が違い、本来比べるべきものではありません。

今後、ボディーメイクの環境が発展して受け入れられていくことで、「見せるための筋肉」も揶揄されなくなっていくのではないでしょうか。

僕らが頑張って、もっと筋トレへのいいイメージを作っていきます!

コアラ小嵐さんの「みせ筋体操」が面白い

「見せ筋」は、トレーニーを揶揄する様に使われてきましたが、その中でお笑いグループ超新塾のコアラ小嵐さんが出版した本『ガリガリ以上、マッチョ未満 “見せたくなる体”を自宅で! コアラ式みせ筋体操』という面白い本もあります。

初心者向けに、まずは「見せ筋」で良いから、むしろ「見せ筋」を作っていきましょう!という触れ込みから始まるこの本。

内容もわかりやすくまさしく筋トレというよりかは、見せ筋”体操”とするように、手軽に取り組めるような内容になっています。

ぜひ、初心者の方で、気楽に筋トレ始めてみたいという方におすすめの本ですので、読んでみてください!

筋トレ用語見せ筋についてのまとめ

見せ筋とは、「見せるための筋肉」という意味ですが、日本では筋トレをする人を揶揄するときによく使われる言葉でもあります。

しかし、そんな言葉が使われているのも、日本においてボディーメイクという価値観がそこまで浸透していないことが原因と考えれます。

もし、筋トレを頑張っているあなたが「見せ筋」と揶揄されたとしても、気にせず、相手が間違いに気づくのを待てる余裕があるといいかもしれません。

あまり「見せ筋」かどうかは気にせずに、あなたにとっての理想的な体型に集中して一緒に体作りしていきましょう!

用語解説・監修:レインボー酒井

大会出場画像1

MIYAZAKIGYM所属パーソナルトレーナー
東京工業大学大学院卒の理系インテリトレーナー。一部上場企業勤務からパーソナルトレーナーに転職。 ダイエット・ボディメイクは科学で論理的な思考力が必要になる為、理にかなった指導力はトレーナーの中でも随一。 高級ホテル付属ジムでの指導経験もあり、丁寧でさわやかな接客は体育会トレーナーとは一線を画している。
【資格・成績】
NSCA-CPT
2019 NPCJ WORLD LEGEND CLASSIC メンズアスリートモデル 9位入賞

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