【筋トレ用語】サルコペニアとは?ロコモティブシンドロームやフレイル、健康寿命との関係は?

サルコペニアとは

サルコペニアとは、加齢とともに筋肉量が低下していく現象のことを指します。

日本人の場合のデータでは、20代から80代までの間で筋肉量が50%近く減少すると言われています。

サルコペニアによる筋肉量の低下は、健康寿命を短くし、要介護の状態に近い状態(フレイル)になることにもつながっていくことです。

そのため、近年では、スポーツ選手でなくても筋力トレーニングをする必要があるといえる理由として、このサルコペニアが挙げられることも多くなっています。

今まで運動をしてこなかった方でも、最近は健康のために筋トレを始めるっていう人も増えましたね。とても良いこと!

サルコペニアと健康寿命、ロコモティブシンドローム・フレイルなどの関係について

サルコペニアは、加齢とともに筋肉量が低下していく現象のことを指しますが、このことは、どんどん高齢化社会化がすすんでいく日本においては大きな問題を含んでいます。

サルコペニアとロコモティブシンドローム・フレイル

加齢によって筋肉量が減少していくことによって、今までできていたような、階段の上り下りや荷物の上げ下げなど、日常的な運動が難しくなっていきます。

日常的な運動が難しくなっていくことで、何かしら行動する意欲が削がれていって、精神的に落ち込んでしまうこともあります。

また、筋肉のうち、素早い運動を得意とする筋肉(速筋線維)がより減少しやすいことから、動きが緩慢になっていき、ちょっとしたつまづきなどから、大きな怪我につながる危険性も増えていってしまいます。

なお、細かな定義はありますが、加齢によって心身ともに老いた状態を「フレイル」といい、移動に障害をきたして要介護になるリスクの高い状態を「ロコモティブシンドローム」といいます。

いずれも、サルコペニアが要因になることが多い状態と言えます。

サルコペニアと健康寿命

サルコペニアによる筋肉量の低下、筋力の低下によって「フレイル」や「ロコモティブシンドローム」の状態になると、健康が損なわれ、要介護の状態になっていくということが考えられます。

これらの問題を解消し、自身の健康寿命を伸ばしていくためにも、筋力トレーニングは大切なことなってきます。

できれば、おじいちゃん・おばあちゃんになっても、元気でビシッとしていたいですね!

サルコペニアの影響を最低限に抑えるために、筋トレをしていこう!

何歳からでも運動しよう!

サルコペニアに関して、ロコモティブシンドロームやフレイルの危険性などについても触れたため、不安に思う方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、サルコペニアの影響は20代から80代までの70年の間に約50%の筋肉量が低下するということ。しかし、冷静に年で換算すると、毎年1%も満たない程度しか低下していかないという見方もできます。

より早いタイミングで、筋力を増やすもしくは、低下していかないように筋量トレーニングを習慣に取り入れることができれば、維持できるようにすための筋力トレーニング量も大きくありません。

ぜひ、将来のために、今できる筋力トレーニングから始めてみてはいかがでしょうか?

筋トレを始めるのはどんなタイミングでも「遅い」なんてことはないから、気が向いたタイミングで、できれば習慣として取り込んでいけるといいですね!

参考文献:

『筋力トレーニング (【令和版】基礎から学ぶ!)』有賀誠司 著

『精神科医が教える ストレスフリー超大全――人生のあらゆる「悩み・不安・疲れ」をなくすためのリスト』樺沢紫苑 著

用語解説・監修:レインボー酒井

大会出場画像1

MIYAZAKIGYM所属パーソナルトレーナー
東京工業大学大学院卒の理系インテリトレーナー。一部上場企業勤務からパーソナルトレーナーに転職。 ダイエット・ボディメイクは科学で論理的な思考力が必要になる為、理にかなった指導力はトレーナーの中でも随一。 高級ホテル付属ジムでの指導経験もあり、丁寧でさわやかな接客は体育会トレーナーとは一線を画している。
【資格・成績】
NSCA-CPT
2021APF ALPS CHAMPIONSHIPS メンズアスリートモデル 5位入賞
2019 NPCJ WORLD LEGEND CLASSIC メンズアスリートモデル 9位入賞

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